MiuKIMONOの撮影者
- MiuKIMONO

- Oct 7, 2024
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Updated: 5 days ago

当店の撮影者はレンタル着物店では数少ない日本人フォトグラファーです。
本業は女性誌・自動車誌・ゲーム誌などのフォトマガジンや商業誌の編集デザインを手がけています。
観光地では多くの写真家を見かけますが、彼らとの大きな違いは「撮影の入り口」にあります。多くの写真家がカメラ機材から撮影の道に入るのに対し、私はPCによる画像補正(レタッチ)から写真の道へ入ったという点です。
「雑誌のレベル」とは何か。それは正しく適切な色味を再現することです。
雑誌では掲載写真の色味が実物と異なれば、それは誤った情報になります。
出版社はメーカーなどから商品提供を受けており、写真には商品の本来の色が求められます。
編集者の視点で撮る写真とは、見せたい情報・不要な情報・余白を取捨選択し、整合性のあるストーリーを構築することです。
極端な例ですが、「触らないでください」と書かれた仏像に触れて笑うポートレート写真は、文脈が破綻した典型例といえるでしょう。
エディトリアルデザイナーとして、フィルム時代から出版社や広告代理店で多くの商業カメラマンの撮影データを扱ってきました。
無数の写真を見てきた「眼」が、今の自分をつくっています。
編集者としては企画の意図と構図を写真家へ伝える役割を担い、「撮影」とはカメラで撮る「前工程」と、撮影後にデータを編集する「後工程」の2つからなると考えています。
前工程では編集者としての構成力を、後工程ではデザイナーとしての技術を生かしています。
デザイナーとしてのキャリア初期、編集者時代にフィルム式一眼レフカメラ、約20年前の独立時にミラーレス一眼カメラに取り組みましたが、カメラの機構が理解できずに断念しました。今ではカメラの進化が私に追いついてくれたように感じています。
